効果的な栄養指導 エンパワーメント①
栄養指導はうまくいっていますか?
栄養指導を行うにあたって、なかなか患者様の行動変容につながらない…
栄養指導を受け入れてくれない…
患者様にやる気がなく食事療法を実行してくれない…
栄養指導で懸命に話をしても、なかなか効果に結びつかない、
そんな栄養指導経験はありませんか?
本来の栄養指導の目的は
管理栄養士と患者様の関係は、「指導するー指導してもらう」という構造になりやすく、患者様が受け身の状態になってしまうことが多くあります。
私たち管理栄養士は、患者様に正しい食事療法を教えるということではなく、患者様自らが積極的に食事療法に取り組んでいくという、患者様自身の主体性や積極性を引き出すことが重要課題です。
患者自らが意思決定し行動すること手助けするのが管理栄養士の役割です。
そのためには問題に気づきを与え、行動変化までの質問力を磨かなければなりません。
エンパワーメントとは
私が現在行っている特定保健指導では、さまざまな対象者がいます。
年齢は40代から60代。
健康診断後の保健指導ということで、健康保険組合様から半ば強制的に受けるように通達されて参加している方が大半です。
出来れば保健指導は受けたくない!
病院に行くほどでもないし仕事も忙しいし、生活習慣を変えようと思っていない!
そんな参加者様がほどんどです。
実際、保健指導のために勤務先などへ支援に行きます。
ほとんどの参加者様は義務感のように私たち指導員の話を聞いてくれます。
そして、私たち指導員もマニュアル通りに支援を行います。
その後、6か月後の評価は…
なんの変化もない!という結果に終わってしまいます。
そのような保健指導や栄養指導があることを今までたくさん見たり聞いたりしてきましたが、これでは本当に意味がありません。
保健指導や栄養指導で結果を出す!
その目標は間違ってはいませんが、私はこう思います。
効果的なエンパワーメントで、参加者に気づきを与えて行動変容につなげるためのアプローチをする!
エンパワーメント…難しい手法のようですが、簡単にいうと
『自己管理能力』です。
対象者一人一人が問題点に気づき、それに対する感情を整理し、目標設定を行う。
そして行動し、結果を評価する。
この繰り返しを一緒に行っていくのが私たち管理栄養士の仕事です。
この『エンパワーメント』についての詳しい内容や事例については、
次回投稿します。